● CDT Audio mid-range
HD-4は、軽量ながら高剛性のカーボン処理ペーパーを採用しています。
コーンは特殊なコンパウンドカーブ設計であり、それがCDTシステムのドライバーに固有な独自の分散輪郭化テクノロジーを支えています。特殊なコーン設計に加えドライバーに高減衰のブチルラバーサラウンドを採用していることで、フレームの振動を低減し、コーンの精密で線形的な偏位を実現しています。コーン底部にはもう1つのサスペンションコンポーネントであるスパイダーがあります。スパイダーにはフラットデザインを採用しており、重要な過渡現象におけるアルミ製ボイスコイルアセンブルの精密な動きと戻りを中音域中心に実現しています。
CDTのミッドレンジスピーカーは非常に効率が高く、他のほとんどのスピーカーよりはるかに高い周波数で鳴らすことができます。スムーズなレスポンスは7kHzから6.5オクターブの幅があります。そのためにミッドレンジとツイーターの繋がる部分がほとんど感じられなくなっています。というのもそのレンジが、ほとんどのシステムではクロスポイントにおける両スピーカー(ツィーターとミッドレンジ)の位相問題に悩む2〜4kHzのレンジを超えているからです。
CDTドライバーの非可動部品、すなわちフレーム、磁石、トッププレートもまた同様に印象的です。 フレームは耐磁性のキャストアルミ製で、優れた強度と放熱性を両立しています。トッププレートのデザインと精密削りでグレイン指向のバリウムフェライト磁石アセンブリとの組み合わせによって、磁気ギャップの制御領域に電気エネルギーを集中させています。こうしたすべての要素があいまって、コーンの精密な動きが線形的で適正なものになっているのです。
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